ボクシングデイで考える祝日
12月26日は海外ではboxing day(ボクシングデイ)と言われる祝日です。
オーストラリアでは
年に1度の大バーゲンの初日の方が市民権を得たような感じになりましたけど…
本来はクリスマスデイ(12/25)の翌日はボクシングデイと呼ばれる日です。
スポーツのボクシングは
一切関係ありません💦
イギリス連邦の国々の祝日で、元々はクリスマスの時期に休まず働く召し使い等に箱(box)入りのクリスマスギフトを上げて休ませて、日頃の働きを労う日でした(他にも諸説色々あります)。
boxingは箱詰めされた物と言う意味から来ていて、スポーツのボクシングはこの祝日とは関係ありません(もっともスポーツのboxingは箱形の四角いリングでするスポーツと言う事でこの名称になったらしいです)。
勘違いしてました(^^;
私も最初はスポーツのボクシングの世界タイトルの日か何かだと思っていて「イギリスやアメリカではボクシングが日本で言う相撲のような国技なんだ」と、あんぽんたんな事を考えていました💦
その後の勘違いは「欧米の人達はもらったクリスマスプレゼントを26日に開ける」つまりボクシングデイはクリスマスプレゼントを一斉に開ける日だと勘違いしていました…
クリスマスプレゼント…
上げるばかりでもらう事ってないな…とベビチーノに言うと、自分が使っている中で1番伸びきった髪ゴムをくれました。ケチですね(笑)
日本は案外休みが多い
実はオーストラリアより数日、日本の方が祝日が多いんです。
オーストラリア全土で共通の祝日は7日。それぞれの州の独自の祝日を入れても、年間でトータルすると何と日本の方が祝日が多いって言う意外な事実があります。
オーストラリア全土共通の祝日は↓の通り。
- 元旦(New Year's Day)
- オーストラリア デイ(Australia Day)
- グッド フライデイ(Good Friday)
- イースター マンデイ(Easter Monday)
- アンザック デイ (Anzac Day)
- クリスマス デイ (Christmas Day)
- ボクシング デイ(Boxing Day)
もはや由来を覚えてもいなさそうなボクシングデイが今でも祝日なのは、今では大バーゲンの初日だからじゃないか?と睨んでいます(笑)
その盛り上がりは日本のバーゲンなんて足元にも及ばない程で、国を上げてのお祭り騒ぎ。
ベビチーノと一緒にシドニーに滞在した時は、初日に車でシティと呼ばれる街の中心を通って、見た事もない程の人混みに驚きました。
私が住んでいた頃はそこまで人が多くなかったような…と思ったのですけど、考えたら私は在住時は土日は時給が2倍となるダブルペイ・祝日はなんと3倍のトリプルペイが目当てで働いていたんでした。私が帰宅して出かける頃は朝のオープン時よりは人が減っていただけで。
オーストラリア人は家族との時間を大事にするので、祝日に働く事を嫌う人が多いんです。なので時給を2倍・3倍にすると定めていて、稼ぎたい人はウハウハ…なはずが、祝日が少ないせいでそんなにチャンスが無くて「これが日本だったら…」といつも思っていました。
ちなみにダブルペイ・トリプルペイになるのは、ローカルと呼ばれる地元の仕事に限られます。ワーキングホリデー等で日系の仕事に就く場合は適応されない事が多いです。
日本でもダブルペイ・トリプルペイ
非正規雇用の人達が増えた今、日本にもダブル・トリプルペイ制度を導入して欲しいですよね~。
子持ちには厳しいですけど、土曜日なら子供を預けられると言う人も多いと思います。ベビチーノの小学校も土曜日は学童に預けようと思えば預けられますから。
子供の預け先を考えなくて良い人達はダブル・トリプルペイでどんどん稼いで、楽しく使って消費活動も活発化すると良いのに…と思うのですけど、どうでしょうか?
日本は世界有数の低賃金の国になってしまったので、移民を呼びたくても来てもらえなくなるんじゃないかと思います。
このままだとじり貧国家ですよね…何とかして欲しいと、国単位の目線で考えるとボクシングデイにプレゼントをもらうはずの使用人レベルの人間として思います。せめてボクシングデイに何かちょーだい!なんて(^^;