親の終活に思う
母が終活を始めたようです。
終活と言っても
遺言を書くとか、預貯金の整理と言った物ではなく、単なる物の整理と言うか断捨離のようです。
個人的には預貯金の事をしっかりしておいて欲しいのですけど… 通帳や印鑑を隠して、叔母にだけ置き場所を教えているらしいです。
1人暮らしの叔母とお互いにそうした事を教えあっているらしいのですけど、二人とも高齢なので、そろそろ他の人にも分かるようにしておいて欲しいと思っています。
人工股関節置換術がきっかけ
実際には人工股関節になってからの生活を考えて、大量にある様々な物を整理しているらしいです。
確かに実家は無駄に物が多いです。「もう絶対に使う事は無いはずだから、捨てたら?」と何度言っても捨てなかった物が大量に保管されています。
父親の現役時代のスーツは全て保管。これらと他の物を置くために…と、庭に離れ?を建てた程です。ちなみにその離れの物を使う事はほとんど無く、扇風機等の季節物くらいしか使っていません。
父のスーツは母の〔長年頑張って家族を養って来てくれた父への感謝の思い〕があるようなので、今回の大整理でも残される可能性は高いかもしれません。離れは人工股関節になってからは行く事もないはずなので、そこはそのままでも良いかな?と思います。
親が終活と言う言葉を口にする
そんな日がとうとう来てしまったのね…と、複雑な気持ちになっています。
いて当たり前、存在していて当たり前だと思って来た人達がいなくなる日が近付いて来ているって事…あと何年一緒に過ごす事が出来るのでしょう。
母も私も高齢出産で、私にはベビチーノしか子供がいません。姉には子供がいないので、ベビチーノには従姉妹もいません。オーストラリアの義姉も子供がいないので、ベビチーノは大人達がいなくなると天涯孤独になってしまいます。
少しでも長く生きられるようにしなければ!と改めて思います。
しみじみしつつも
今回の大整理は現実的には人工股関節になってからの生活の動線の見直しな訳なので、しっかり断捨離に励んでもらいたいと思います。
整理箪笥も捨てていたようなので、次にお邪魔する時はかなり広々となっていると思われます。
人工股関節には無縁の父も足腰はかなり弱っているので、家の中をスッキリさせるのは非常に良い事だと思います。
高齢者にとって転倒は脅威です。転倒による大腿骨の骨折から寝たきりになって、あっという間に亡くなった方を知っています。なので転ばない環境作りは絶対にやっておくべきだと思うので、手伝える事があれば極力手伝いたいと思います。
出来れば最後まで
自分の足で歩いて生活出来る状態でいてくれたら…と願っています。母本人も「自分でご飯が食べられなくなったら、延命とかしないで欲しい」と常々言っています。
安楽椅子に座ったまま、眠るように亡くなったと言う昔のお隣のおじいちゃんのような最後が理想です。おばあちゃんが寝るならお布団で…と声をかけたら亡くなっていたとか。正に大往生ですよね。
悔いのないように、無茶ではない範囲で好きにしてもらえたら…と思います。人工股関節になる事で変形性股関節症末期の痛みから解放されたら、存分に人生を楽しんで欲しいと思っています。