〔可愛い〕を止めよう!
見た目では無く、言葉の話です。
いつの頃からか…
「可愛い♪」この一言でほとんどの事を表現している人が増えました。似たような感じと言うか、もう少し広い範囲の意味を持たせた〔ヤバい〕も多いですよね。
あまりにも多用されていてモヤモヤするようになり、時を同じくして雑誌だとか諸々にその事を批判する記事を見かけるようにもなりました。
ごめんなさい。
「可愛い」しか表現の言葉を持たないように見える人達は◯◯っぽく見えます。「本なんて読まないでしょ?」と意地悪な質問を投げ掛けたくなるし、実際に語彙の少ない若い子と話をすると雑誌以外に本は読まない子がほとんどでした。
そんなの、ダメ!
せっかく美しく豊かな表現・繊細な表現が出来る日本語のネイティブスピーカーなんです。
〔可愛い〕〔ヤバい〕で終わっては勿体ない事この上なしです。
強くそう思っているので、私は意識して様々な言葉を使ってベビチーノと会話をするように心がけています。いえ、常に美しい言葉遣いをしている訳ではありません。基本は短気で口が悪い人間です。
でも何かを見た時の感想に〔可愛い・ヤバい〕は使いません。「綺麗な色だね」「正に女の子!って感じだね」と言ったように、具体的な表現で言うようにしています。
単純に感銘を受けた場合
どうしても一言でコメントしたい時は〔可愛い〕ではなく〔綺麗〕〔美しい〕と言うようにしています。最近は特に意識して〔美しい〕を良く使うようにしています。
変なヤツになってしまいますが、ド直球に感銘を受けた時は英語が口をついて出る事も多いです。「私、英語話せまーす!」的な嫌味に感じるかもしれませんけど、英会話だと色々な表現を普段から良く使う事になるので、クセになってしまっているんですね…
ある意味、死ぬほど(大げさ)頑張って英語を学んだ証とも言えるのかもしれません。英語で生活=意識して言葉を発する生活をしていた訳ですから…
英会話では
とにかく様々な表現を使って会話をします。子供を誉める時も「可愛い!」がほとんどの日本と違って「アドラブル」「ゴージャス!」「ラブリー」等と何種類も表現を使います。
欧米の人達は本当に誉め上手。感嘆上手(?)。
単に「良いね!」と言う時でも〔ナイス・グッド・グレイト〕だけではなく〔ビューティフル〕〔オウサム 〕〔プリティ〕〔クール〕等の様々な表現があります。
日本語の語彙を豊かにして英会話も伸ばす
〔日本人は英語が話せない〕この状況に一役かっている(?)のが、語彙不足だと思っています。
普段言わない事、普段使わない表現は言語を変えても変わらない訳です。
英語脳・日本語脳が云々以前の問題じゃないかと思っています。下地が無ければ使えるはずがありませんよね。
日本人は日本語をしっかり学ぶ事が大事。
豊かな日本語の語彙は英会話でも活かせる。
つまり子供のうちから英会話を教えるよりも、日本語の豊かな語彙を学ぶ事の方がずっと大事。
私はこう思っています。
子供は親の英語が話せないと言うコンプレックスを解消する為の道具ではありません。
親がバイリンガルなら子供をバイリンガルに育てる事もアリかもしれません。でも親が日本語のみ話すなら、豊かな語彙を教える方がずっと大切で役に立ちます。【急がば回れ】なんですね。
〔可愛い〕が悪い訳ではなくて
ある意味、可愛いは正義!かもしれません。
可愛い物って、見ているだけで幸せ脳内ホルモンがドバドバ出ますよね♪
でもそれを表現する事に使う言葉に限れば、可愛いは正義ではないな…と言う話です。
日本の認識と世界の認識にはズレがある事が多いので、共通の認識に頼る表現しか出来ないのは損。大げさですけど、こんな風に考えて、様々な表現をしてみて下さい。案外やってみると面白いですよ♪