薬の乱用で考える事
以前から心配していた事が現実となったニュースを読みました…
市販薬の依存症について
昨年の薬物依存で精神科を受診した10代の患者のなんと4割以上が風邪薬や咳止め薬の乱用だったそうです。4年前には1人もいなかったらしく、正に【急増】と言うのが相応しい状態なんだとか…
更に恐ろしい話として、いわゆる危険ドラッグの乱用者は1人もいないんだそうです。
原因は…
やっぱり安価だと言う事。手に入りやすいと言う事があるようです。未成年でも何の確認もなく買える物ですよね。
あと見落としてはダメな事として、それだけ生き難さを感じている若い人が増えているって事だと思います。「消えたい」「死にたい」と言う思いから、市販薬の乱用に手を出してしまうって言う…
日本はアメリカの後追いをする
と言う事を結構前にどこかで読んだ覚えがあります。根拠となる話を忘れてしまったのですけど、とても説得力のある話だった事は覚えています。
そのアメリカで咳止めや鎮痛剤の市販薬や処方薬の乱用が前から激増していました。有名人ですら、そうした薬で亡くなった話を時々聞きます。プリンスなんかがそうですね。ラッパーのエミネムも中毒だったと読んだ覚えがあります。
日本でも12才以外の使用禁忌
実はコデイン類含有製剤は2017年7月4日に厚生労働省がそれまでの「2歳未満の乳幼児には、医師の診察を優先し、やむを得ない場合のみ服用」と規定していた年齢を12歳未満に引き上げています。
それが今年、2019年7月9日に今までの使用制限が廃止されて、「してはいけない事」に〔次の人は服用しない事〕として12歳未満の小児が書かれるように通知が出ています。
つまり12歳未満の小児はコデイン類を含む薬剤を服用してはいけない【禁忌】となった訳です。
アメリカの独立記念日に通知
最初の通知が出たのが、2017年7月4日のアメリカの独立記念日って言うのが妙に説得力があると言うか、色々考えさせられるな…と思ってしまいます。偶然なのでしょうけど、示唆的と言うか。
アメリカで大麻の解禁が続いていますけど、その前から医療用大麻は普通に使用されていたんですよね。その辺から、日本でもそのうち大麻の使用解禁なんて事が起こるかもしれません。
大麻の安全性を説く解禁推進派の人達がいて、大麻の使用が即ドラッグの乱用に繋がる訳ではないと力説しています。でも実際に大麻を使う人達って危険ドラッグに移行する人が多いんですよね… 1番身近な例として、私のアメリカ人の元彼がそうでした。
彼は昔の大火傷の後遺症の為に医療用大麻を使用していました。それが後遺症の軽減目的から娯楽的な物に移行して、もっと強い刺激を求めて危険ドラッグを望むようになったので別れました。ちなみにきちんとした定職のある人で、いわゆる不良外人ではありません。
ダメ。ゼッタイ。
この言葉の普及運動もあっているようですけど、あまりにも普及し過ぎて軽く考える人達が出て来ているな…と感じます。こうしたキャッチフレーズありき的な日本の普及活動って、どこまで効果があるんでしょう?
自分自身が経験した薬の副作用
変形性股関節症の末期~人工股関節置換術の後まで服用していたトラムセットの強烈な副作用を思い出して、薬は毒でもある事を思い出しました。
ちなみに私の経験は〔話しかけられた時に音は耳で聞こえているのに、頭での理解が全く出来ない〕と言う物でした。約半世紀近く生きて来て(!) 初めて経験した強烈な体験でした。
薬との上手な付き合い方
そろそろ考える必要がありますよね。お薬手帳もかなり浸透して来ている印象ですが、まだまだだと思います。
先日書いた健康保険の財政難の事もあるし、1度今後の事を真剣に考えてみようと思います。出来るだけ薬を飲まない生活を目指してみたいと改めて思うに至っています。